診療現場で利活用されるePRO

こんにちは。3H P-Guardian、運用担当の鈴木です。
前回のコラムでは、そもそもePRO(イープロ)とは何なのか?ePROを使った研究・試験のメリットなどを紹介しました。
今回は「診療現場で使われるePRO」の紹介をしていきたいと思います。
どのような診療科で使用しているのか?
2017年に発表されたEthan Basch先生の報告以降、がん領域でのePRO活用が注目され、各国で追試験が行われています。診療現場も同様で、3HのePROをご利用いただいている病院では耳鼻科・腫瘍内科・がん集学治療センターなど多科に渡りご利用いただいていますが、特に多いのが、がん領域です。
現場の医療関係者からは、紙(pPRO)を利用していた時は、無くしたり記入を忘れたりすることもあったが、ePROを使うことになり、紛失の恐れや入力漏れの頻度が減り、加えて副作用チェック時間の短縮や、ログの可視化による症状評価の精度向上に繋がったと声があがっています。
診療現場でのePROの使われ方
事例①
相澤病院 がん集学治療センターの他にも様々な診療科でご利用中
相澤病院さんは地域医療基幹病院として、幅広い疾患をカバーしている地域に根差した病院です。
院内薬剤部と門前薬局との薬薬連携を行っており、条件を満たした場合「特定薬剤指導管理加算2」がつく等、ePROを活用した前衛的な取り組みを行っています。
詳細:https://www.3hpguardian-epro.com/cases/case1
事例②
聖マリアンナ医科大学病院 腫瘍内科
ePROシステムと電子カルテ(EMR)をシステム連携、患者さんの日常の健康情報と治療の内容を合わせて的確に確認できるダッシュボードを作成し、診療科での運用を行っています。 (意匠登録済:1709540号)
これにより、がん患者さんが日常に感じている自覚症状と服薬などの治療情報を診察時に確認し、より適切な治療マネジメントが提供されるのではと期待されています。
詳細:https://www.3hpguardian-epro.com/cases/case2
直近の事例では、ある小児総合医療病院での導入事例があります。
こちらはオンコロジー領域ではなく、病院内で行われる手術前の問診票としてePROを利用しています。
ePROへの回答状況をPDF化し、電子カルテと連携し閲覧しています。
この他にも、診療でのePRO導入を進めたいとの相談を多くいただいています。
診療時ePRO利用の問題点や今後の課題
ePROを利用すると、様々な効果があるというエビデンスはたくさんありますが、診療内で利用をするということに関してはいくつか課題点があり今後どのようにクリアしていくかが導入の鍵となってきそうです。
・病院内でePROを運用するための利害関係者への説得
・限られた時間内での患者への説明
・電カル連携をする際の院内ネットワークへの接続技術問題
等々
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、「診療現場で使われるePRO」のご紹介をいたしました。
臨床試験やモニター試験だけでなく、医療DXが進む中で診療時における問診票や入退院前後の在宅時治療時においてもePROを活用した情報の取得が進むと予測されます。

3Hでは診療現場でePRO利用に向けてのトレーニング・サポート説明会、患者向け・管理者向けシステムのオリジナル説明書作成、電子カルテとのダイレクト連携に向けた電子カルテメーカーとの折衝業務も行っておりますので是非、お問い合わせください。
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