第74回日本アレルギー学会学術集会
中島康博医師の研究発表のご報告

この度、2025年10月25日に開催されました第74回日本アレルギー学会学術集会において、中島康博医師(社会医療法人財団 聖フランシスコ会 姫路聖マリア病院 呼吸器内科 他)らが、「3H P-Guardian」を用いた研究成果を発表されました。

 【発表演題】

  ぜんそく管理が変わる! 日本初のスマホアプリ登場 

  ~ 気管支喘息診療における患者報告アウトカム(ePRO)システム活用推進プロジェクト ~

本研究では、コントロール不良喘息の患者さんを対象とし、ePROシステムを通じて日々の喘息症状やQOL(生活の質)を入力し、医療機関と情報共有することを目的とされました。

これにより、従来の診察時の評価(症状、肺機能、気道炎症マーカーなど)だけでは捉えきれなかった、患者さんの日常生活に潜む症状の悪化リスクやトリガーの特定を目指しました。

研究では、アプリ内の「お知らせ配信」や「バナー」機能を使い、患者さん向けに疾患や薬剤情報を提供などを行い、疾患教育の充実を図ることも意図されています。

また、喘息症状が増悪した際や、頓用経口ステロイドを使用された場合には、主治医にアラート通知される仕組みを取り入れ、診療の質の向上を目指しました。

通院治療中のコントロール不良喘息患者30例を対象としたパイロット試験の結果、アプリのユーザー体験について97%が肯定的な評価を示し、アプリ利用によって「吸入薬のアドヒアランスが上がった」、「毎日の変化を振り返ることができた」 といった肯定的な意見が確認されました。

この研究は、患者さんの『生活の中での寛解状態』という新たな視点を治療戦略に加えることで、より包括的な真の寛解を目指す診療の実現に貢献するものと期待されます。

本パイロット試験が終了し新たに中島医師により2つの全国規模での臨床試験がスタートアップしています。2025/10/25より全国の医療機関へ展開しております。

臨床現場にアプリが浸透し、一人でも多くの患者さんの喘息治療の一助になればと考えています。また、今後も喘息診療におけるアプリのR&D(Research and Development)を追求していきます。